【イベントレポート】ソーシャルな消費者養成講座 第1回セミナー よこはま家庭ごみ事情〜わたしたちのごみから「消費」を考える 9月13日開催

9月13日のさくらWORKS<関内>ではソーシャルな消費者養成講座 第1回セミナー よこはま家庭ごみ事情〜わたしたちのごみから「消費」を考えるが開催されました。

日々の暮らしの中で、社会や環境に配慮しようとする考えや、その考えを取り入れた商品を「エシカル」といいます。「エシカル」とは「倫理」のことです。

今回は、豊かな食を楽しむ暮らしが生み出してしまう「食品ロス」について、現場でその処分・活用に携わる企業担当者・環境問題に意識を持った若者を育てる活動を展開する一般社団法人・政策として「リデュース・リユース・リサイクル」を進める横浜市の3つのセクターの方々にお集まりいただき、それぞれの立場から「市民にできること」を考える場となりました。
消費者庁の発表(2015年6月) によると、国全体の食品ロス発生量の推計値は約642万トンとされています(2012年推計値)。内訳は事業系331万トン、家庭系312万トンです。

今回の講座では家庭から排出される「食品ロス」の現状を、市内で廃棄物処理に携わり、リサイクルを進めている「横浜環境保全」(横浜市中区)代表の高橋義和さんにお話いただきました。

横浜環境保全株式会社代表取締役・高橋義和さん 「現場・企業の取り組み」

横浜環境保全株式会社代表取締役・高橋義和さん

横浜環境保全株式会社代表取締役・高橋義和さん

https://www.y-kankyo.co.jp/company/message.html
プロフィール:
1974年横浜生まれ。2011年、横浜環境保全(株)代表取締役に就任(1972年に、横浜市一般廃棄物収集運搬処分業許可第1号を取得した同社の6代目代表になります)。現在は「未来そして子供たちのために環境保全事業を通して地域社会に最も貢献する」という企業ミッションのもと、横浜市の一般廃棄物を中心に廃棄物処理・リサイクルに携わっています。また、会社の目指すべき将来像として「2020年ビジョン」を展開、それに基づき中期経営計画“プロジェクトA”を展開中。

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横浜市資源循環局総務部3R推進課長・河村義秀さん 「横浜市の3R政策と市民ができること

横浜市資源循環局総務部3R推進課長・河村義秀さん

横浜市資源循環局総務部3R推進課長・河村義秀さん

プロフィール:
http://www.city.yokohama.lg.jp/shigen/
横浜市では、3Rでさらなるごみ減量と脱温暖化に取り組み、子どもたちが将来に「夢」を持つことができるまち・横浜の実現を目指しています。3Rとは、ごみを減らすための環境行動を表すキーワードです。
リデュース(Reduce) :ごみそのものを減らす
リユース(Reuse) :何回も繰り返し使う
リサイクル(Recycle) :分別して再び資源として利用する

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かんきょうデザインプロジェクト代表・武松昭男さん 「環境問題とつながり」

かんきょうデザインプロジェクト代表・武松昭男さん

かんきょうデザインプロジェクト代表・武松昭男さん

プロフィール:

http://kankyo-design.org/
1962年横浜生まれ。観光ホテルのフロント業務に3年間従事した後、18年間に亘り、横浜のごみの収集、リサイクル業に携わりながら、法律が成立するプロセスや地域連携を学ぶため、議員スタッフとしても働く。2007年に武松事業デザイン工房株式会社、2010年に現在の(一社)かんきょうデザインプロジェクトにつながる任意団体を立ち上げ、「環境を考えるということは次の人のことを考える力をつけること」を理念とし、廃棄物やリサイクルに関する講演、環境啓発活動を行っている。

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▽エシカルとは
人や社会、環境に配慮しようとする考え方やそのような商品、サービスを選ぼうとする行動のことを言います。

▽本講座の紹介
本講座は、「消費者市民社会の実現」に向けた市民向け講座です。消費者市民社会とは、消費者一人ひとりが人や環境に配慮した消費行動を積極的に行う社会のことを言います。例えば、日常生活で購入する商品が、どこで、どのように作られているかを考えて選択することがその一つです。講座の企画・運営は、NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボが、横浜市経済局と、横浜市市民協働条例にもとづく協働契約書を定めて実施しています。

 

講座の中では「世界食料デー」や「食品リサイクル法」が紹介されました。

【世界食料デーとは?】
国連が制定した世界の食料問題を考える日です。1979年の第20回国連食糧農業機関(FAO)総会の決議に基づき、1981年から世界共通の日として制定されました。
世界の一人一人が協力しあい、最も重要な基本的人権である「すべての人に食料を」を現実のものにし、世界に広がる栄養不良、飢餓、極度の貧困を解決していくことを目的としています。
http://www.worldfoodday-japan.net/

【食品リサイクル法】
食品リサイクル法は、食品廃棄物の発生抑制をはじめ、特に、食品関連事業者に対して具体的な基準を設定し、食品廃棄物の再生利用等を義務づけています。さらに、飼料・肥料等として有効利用するとともに、食品廃棄物の発生抑制などを図ることを目的としており、平成12年に制定されました。
http://www.city.yokohama.lg.jp/shi…/sub-jigyo/jigyo/recycle/
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▽今後の講座予定
第2回~ネパリ・バザーロ 土屋春代さんを招いて〜:9月29日(木)@さくらWORKS〈関内〉
https://www.facebook.com/events/1786882431536673/

第3回~野菜直売所「フレスコ」&苅部さんの畑で地産地消を考える(仮)~:10月24日(月)14時〜(予定)
場所:野菜直売所「フレスコ」&苅部さんの畑(横浜市保土ケ谷区)
https://www.facebook.com/events/848415798622671/

第4回~鶴見資源化センターでリサイクルの現場を知る〜:10月28日(金) 13時〜 

@ 鶴見資源化センター(横浜市鶴見区末広町1-15-1)

https://www.facebook.com/events/293885204316667/