発達性ディスレクシア当事者支援の現場より ~高校生活を経て、障害と向き合う中での気づきを考える~


全般的な知能の発達には問題がないと思われるのに、文字の読み書きの習得がスムーズではない子どもたちがいます。

こうした子どもたちは「発達性ディスレクシア」(※1)という読み書き障害である可能性があることが分かってきました。

けれども「努力が足りない」「さぼっている」と思われ、効果のあがらない、間違った対応をされていることが多い状況があります。
このままでは、読み書きが苦手であることから生じる知識や情報からの疎外や不利益がそのままになるばかりか、周囲の無理解によって自尊心の低下、不安定な精神状態に追い込まれることが懸念されています。

今回の講演会では、明蓬館高等学校 品川・御殿山SNEC在校生で、発達性ディスレクシアのI君が当事者としてその苦しさ・どのような支援をしてほしかったのかなど、みずからの体験をお伝えします。

そして、当事者であるIくんを長年にわたって支援してきたNPO法人「発達サポートネット バオバツの樹」で「ことばの読み書きSOOF(すーふ)」を主宰する言語聴覚士・沖村可奈子さんをお招きし、この障害の特徴、さまざまな子どもたちの状況や苦しさ、そして私たちの社会ができる支援や学びの場のあり方などについて考えます。

気付かれずに苦しむ子どもたちが学びの席に座り、学ぶ権利が保障されるように、学校やご家庭での理解が進んでいく一助になればと思います。

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進行コーディネーター・沖村可奈子さんプロフィール

略歴: 慶応義塾大学卒、 国立身体障害者リハビリテーションセンター学院 言語聴覚学科卒
江戸川病院、茅ヶ崎徳洲会総合病院等にて、脳血管障害後の後遺症(失語症・高次脳機能障害等)のリハビリテーション や小児の言語臨床に携わる。SOOF の主な対象は言葉の遅れや読み書きの困難。コミュニケーションの偏り全般、吃音 など。集団で見落とされがちな LD・発達性読み書き障がいのお子さんの支援に特に力を入れている。夫の転勤にて、アメリカミシガン州へ転居 ミシガン大学 UCLL(University Center for the Development of Language and Literacy)にて研修、及び、言語治療を行う。2009 年 発達サポートネット バオバブの樹 のLanguage& Literacy SOOF(ことばと読み書き すーふ)として独立。

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日時:平成29年1月15日(日)10:00~12:00(開場・受付9:30)
会場:さくらWORKS<関内>
住所:横浜市中区相生町3-61 泰生ビル2階   
 (明蓬館高等学校 横浜・関内SNECのあるビルの2F)

主 催  アンブレラ関内 明蓬館高等学校
後 援  NPO日本ホームスクール支援協会

対 象  当事者の保護者、支援関係者、学校関係者
     その他ご関心のある方
参加費  1,000円(消費税込み)

<事務局>明蓬館高等学校 品川・御殿山SNEC(すねっく) 
〒141-0001東京都品川区北品川6-7-22 和田ビル
担当:石井、響谷(ひびきや) 
お申込み方法:こちらの申込フォームにご記入・送信してください。
https://goo.gl/forms/N535CsS2el3mthtC3

フォーム以外のお申し込みの方は
明蓬館高校までお電話でお問い合わせください。
TEL 03-6721-9825