【終了しました】STEM STUDY NIGHT #2 〜FabLearn Asia 2015関連企画〜

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第2回目のSTEM勉強会ですが、まずはSTEMありきの議論ではなく、今回は日本の教育現場が抱えている課題は一体なんなのか?そうした課題に対して、テクノロジーを用いて創造的に解決することはできるのか? 実践している学校では、何が行われているのか?地域や企業と連携した問題解決のあり方は可能か?いろいろな視点でこれから教育や学習のあり方を考えていきます。
第1回目は、米国のSTEMの動向やテクノロジーと教育についての流れを大きく捉えていきました。第2回は、日本国内の教育現場から現役の先生をお招きし、現場に立っているからこそ直面している課題や取組みを共有して頂きます。後半は、WEBやアプリを活用しながら実践的な手法をとる企業の取組みを紹介。様々なアプローチで日本の学習環境を考えるための土台を形成していきます。
このイベントは、今年12月12日から13日の2日間に渡って実施される、「つくりながら学ぶ、これからの教育」のあり方を考えるFabLearn Asia 2015の関連企画です。12月の本番を迎える前に、第一線の研究者や実践者らとともに、STEM勉強会を実施することで、これからの可能性や理解を深めていきます。
STEMとは?
米国で国策として実施されている「STEM」教育は、まだ日本では聞き慣れないものの、科学(Science)、テクノロジー(Technology)、エンジニアリング(Engineering)、数学(Math)に重点をおく領域を横断した学びのデザインです。世界各国で今日のオープンでネットワーク化された情報環境の中で着目されています。
実施概要
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◉第2回
11月13日(金)
時間 : 18:30 – 21:00
料金:1000円
定員:40名
主催:FabLearn アジア国際会議運営委員会
協力:NPO法人 横浜コミュニティーデザイン・ラボ
◉今回のゲスト
沼田和也(同志社中学校教頭)
金子暁 (広尾学園)
深津康幸 (面白法人 カヤック) みらいの黒板プロジェクト
赤塚大典 (Mozilla Japan) fabble
◉プログラム
18:30 – 18:45 挨拶
18:45 – 19:00 FabLearn Asia Overview
19:00 – 19:25 沼田和也氏
19:25 – 19:45 金子暁氏
19:45 – 20:00 休憩
20:00 – 20:20 深津康幸氏
20:20 – 20:40 赤塚大典氏
20:40 – 21:00 パネルディスカッション
※当日の状況により順番、時間帯が変更する場合もございます。
予めご了承ください。
こんな方はぜひお越しください
・テクノロジー x 教育に興味がある個人 / 企業 / 自治体
・これからのものづくり、これからの学びに興味がある学生
・Fab/Maker Space関係者 (運営者、ユーザー、その他)
・コミュニティーづくりと子供の創造性に興味がある方
・教員ではないけど、これからの教育に興味がある社会人、保護者
・もっと面白い社会にしたいと思う方
スピーカープロフィール
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沼田和也 (同志社中学校教頭)
プロフィール
和光小学校非常勤講師を経て、同志社中学校に入社して20年。土木学会に所属し、特に橋梁技術に関心を寄せている。ブリッジコンテストを世界に広めようとアジア(韓国、台湾、ベトナム、フィリピン、インド)にて勢力的に出前授業に出かけるのが趣味。
プレゼンテーマ
同志社中学校での技術教育を通した国際交流 - 現場の課題を描く-
プレゼン概要
技術科の授業ではあまり注目されてこなかったものづくの社会的な側面に注目して、授業を展開しようとしています。一つは技術を他者とのつながりの中で学ばせようとする実践からスタートし、現在は国境を越えたものものづくり教育としての国際交流の実践へと展開しています。国境を越えて教師たちが一緒に授業を作っていくことの面白さ、とりわけアジアを中心に生徒たちも教師もいっしょになってものづくり授業を育てていこうとする実践を紹介しながら、現在の課題を考えたいと思います。
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金子暁 (広尾学園教務開発統括部長)
プロフィール
順心女子学園に社会科教諭として入職。2007年の共学化、進学校化、校名変更に合わせて、広尾学園の学校改革と広報戦略を担当。2009年からはキャリア教育責任者を兼任。2010年からは教育活動の拡大と高度化を目指すICT活用を推進し、現在、教務開発統括部長として教育活動全般にわたるビジョン、戦略、企画を担当。
プレゼンテーマ
生徒が日本の教育を超えていく – 広尾学園の教育改革-
プレゼン概要
学園経営危機からの生還、発展できる教育機関と衰退に向かう教育機関、本質的なICTと教育の関係の考え方、教育機関全体が抱えている課題、生徒が従来の教育を超えて行くという局面についてお話します。
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深津康幸 (面白法人カヤック ディレクター)
プロフィール
日本的面白コンテンツ事業を行う制作会社「面白法人カヤック」にてテクノロジーやデバイスを用い、アイディアを掛け合わせた独自のプロジェクトを数多く手がける。カンヌライオンズ他、国内外の受賞多数
プレゼンテーマ
黒板が教育を変える。ハイブリッド黒板アプリ「Kocri(コクリ)」
プレゼン概要
教育現場のICT化が、文部科学省の推進事業で進む中、導入された電子黒板があまり活用されていない実情があります。いままでの黒板の授業をちょっとだけ、しかも簡単に、デジタル化出来るツールがあったら、すべての教室ですべての先生にデジタルを取り入れた授業を行ってもらう事ができる。それを実現するのがハイブリッド黒板アプリ「Kocri」です。プロジェクト発端のキッカケや、教育現場の実情、を踏まえて、今後のKocriの取り組みの話を通して、少し先の教育現場のICT化の話をします。
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赤塚大典 (Mozilla Japan 研究員)
慶應義塾大学環境情報学部非常勤講師
中央大学理工学部非常勤講師
デジタルハリウッド大学大学院非常勤講師
都立航空工業高等専門学校在籍中から 4 輪レーサーを目指すも断念。蕎麦屋、溶接屋を経てプログラマになる。2003 年 IPA 未踏ユース (スーパークリエイタ)、2006 年 IPA 未踏ソフトウェア創造事業に採択。2008 年度グッドデザイン賞 (新領域)、2011 年慶應義塾大学政策・メディア研究科相磯賞、2014 年参画プロジェクト:グッドデザイン賞受賞。2015 年ワークショップコレクション最優秀賞。
プレゼンタイトル
Fabble : オープンソースソフトェアの考えを導入したオープンソースハードウェアドキュメント共有サービスのご紹介
概要
Fabble はオープンソースソフトウェアが発展してきた理由をオープンソースハードウェアにも導入した、オープンソースハードウェアのドキュメント、設計図や回路図、開発メモなどを共有するウェブサービスです。アイディアの段階から開発過程、リリースまでを包括的にサポートし、共同開発のインフラとして、またモノの裏に隠れている物語を伝えます。
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岡部大介 (東京都市大学メディア情報学部 准教授)
1973年生まれ.2001年横浜国立大学教育学研究科助手,2004年慶應義塾大学政策・メディア研究科特別研究員を経て,2009年より東京都市大学環境情報学部講師,2012年より同大メディア情報学部准教授.モノをつくることによる学び,また,人びとの動機が集合的に達成されていく場のエスノグラフィを,状況的学習論や活動理論の知見を援用しながら分析している.
渡辺ゆうか (FabLab Kamakura代表 / 国際STEM学習協会 代表理事)
多摩美術大学環境デザイン学科卒業後、都市計画、デザイン事務所を経て、2010年ファブラボジャパンに参加。2011年5月東アジア初のファブラボのひとつである、ファブラボ鎌倉を田中浩也氏と共同設立し、FabLab Kamakura代表とともに、今年7月にこれからの学びの可能性にドライブをかけるため、一般社団法人国際STEM学習協会を立ち上げ、代表理事をつとめる。地域と世界を結び、デジタル工作機械の普及により実現する21世紀型の創造的学習環境構築に向けて、世代や領域を横断した活動を展開している。今年12月に開催する、FabLearn Asia 2015の開催にむけて、準備を進めている。