【終了しました】【福島学構築プロジェクト(福島大学 うつくしまふくしま未来支援センター開沼博研究室)、NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ主催】 社会学者・開沼博さんと考える「自分たちごと」としての持続的復興支援〜「リバース・イノベーション発信地・福島」を実現するために〜

2014年、3回目の「3.11」が過ぎていきました。報道は今月いっぱい、東日本大震災の「話題」を追いかけますが、少しずつメディアで目にする情報は少なくなっていきます。

横浜コミュニティデザイン・ラボは今年(2014年)2月17日、多様なセクターが共通の地域/社会課題解決を目指して動いていく社会のあり方について議論する公開セッション「オープンイノベーションとしてのCSR〜セクターを超えた共創型チームが創造する地域課題解決〜」を実施しました。
http://yokohamalab.jp/blogs/5338

これまでにない課題を、これまでにない手法で解決していくためには、なんらかの「革新」が必要です。

いま、さまざまな紛争や災害が起きている世界の中で、最も課題に満ちている地域の一つとして、福島県を挙げることを否定するひとは少ないでしょう。「これまでにない手法」での解決が、もっとも期待されている地域と言ってよいでしょう。

横浜コミュニティデザイン・ラボでは、3月24日、「福島学構築プロジェクト」
http://www.fukushimagaku.org/about_project/
https://www.facebook.com/fukushimagakuproject

と共催で「福島」のこれからにわたしたちがどのように「からむ」ことができるのか、その回路は何かについて考える公開勉強会を、以下の概要で開催します。

日時:2014年3月24日(月)18時半〜21時 [開場18:00]
場所:さくらWORKS<関内>
参加費:1,500円(1ドリンク付)
主催:福島学構築プロジェクト(福島大学 うつくしまふくしま未来支援センター開沼博研究室)、NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ

※ 経費を除いた全額を「福島学構築プロジェクト活動資金」として寄付します。

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 講師は、福島県いわき市に生まれ、震災前から原子力発電所と地域の関わりについて研究し、震災直前から「『フクシマ』論〜原子力ムラはなぜ生まれたのか」(青土社、2011年)をを書いた社会学者の開沼博さんです。

 開沼さんは現在、国立大学法人福島大学に設置された「うつくしまふくしま未来支援センター」地域復興支援部門に籍を置き、「福島学構築プロジェクト」を推進しています。

 これは、「福島エクスカーション」「福島県民2000人インタビュー」などの活動を実施し、県外の多様なリソースを福島の暮らす人の声を反映した「生きた復興支援」を持続可能にする仕組みを構想し、福島から「リバース・イノベーションを実現したい」というゴールを目指す事業です。

 この公開勉強会では、開沼さんからまず、このプロジェクトの前提となっている「福島の何が問題か」を聞き、そのうえで「福島学構築プロジェクトが目指すゴール」「ゴールを実現するための手法」をお話いただきます。

 そのうえで、福島でつくられた電力をずっと利用して、暮らしを営み、仕事を続け、まちを成長させてきた「横浜の私たち」ができることについて考えます。

 「横浜の私たち」が、「当事者」として福島の復興に関わることができるとしたら、どのような回路なのかを、開沼さんと一緒に探っていきたいと思います。

[講師プロフィール]
福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員(2012-)。読売新聞読書委員(2013-)。復興庁東日本大震災生活復興プロジェクト委員(2013-2014)。

1984年福島県いわき市生まれ。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府修士課程修了。現在、同博士課程在籍。専攻は社会学。著書に『漂白される社会』(ダイヤモンド社)『フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘い』(幻冬舎)『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)『地方の論理 フクシマから考える日本の未来』(同、佐藤栄佐久氏との共著)『「原発避難」論 避難の実像からセカンドタウン、故郷再生まで』(明石書店、編著)など。学術誌の他、「文藝春秋」「AERA」などの媒体にルポ・評論・書評などを執筆。

第65回毎日出版文化賞人文・社会部門。第32回エネルギーフォーラム賞特別賞。

【企画・文責=NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ理事/宮島真希子】